耳の病気
耳鳴り
耳鳴りとは、周囲に音源がないのに音を感じている状態で、音色も音の大きさも人によって異なります。
又、難聴を合併する場合が多く見られます。
外耳炎、中耳炎、突発性難聴、メニエル、老人性難聴、原因不明の難聴など原因はたくさんあります。
中耳炎
(1)急性中耳炎
小児にとても多い病気です。
風邪を引いた時に「耳が痛い」と子供さんが泣いたならこの病気でしょう。
細菌が鼓膜の内側(中耳)に入り、炎症を起こしている状態です。
抗生物質の投与や耳の処置が必要です。状態に応じて鼓膜切開を行います。
(2)滲出性中耳炎
中耳に液体がたまった状態です。
小児やご老人に大変多く見られます。
小児は、急性中耳炎が治った後も中耳に液体が残り、慢性化して滲出性中耳炎になることがよくあります。
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎の子は特に治りにくいのです。
根気良く通院していただき、中耳に空気を通していきます。
(3)慢性中耳炎
鼓膜に穴があいたまま、塞がらない状態の病気です。完全に治すには手術が必要です。
もちろん、手術せずに耳の処置だけで様子をみている患者さまも 沢山おられます。患者さまの状態や希望などに応じて対処しています。
外耳炎
外耳、中耳、内耳、の3ヶ所に耳は分けられ、耳介(じかい)から鼓膜までの部分にただれや、できものができたものを外耳炎といいます。
外耳の皮膚に傷をつけたり、汚い水などが入ったりして、細菌やカビによる炎症を起こしています。耳を引っ張ると非常に痛がるのが特徴です。
難聴
難聴は代表的な耳の症状です。
例えば、耳あか、鼓膜損傷(鼓膜に穴があいてしまった)外耳道異物、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎等では耳の中を見るとだいたい原因がわかります。
しかし、内耳炎、音響外傷(急に大きな音を聞いてしまったという一種の事故)、慢性の騒音性難聴、突発性難聴等では耳の中は正常に見えることもあります。
補聴器
以下のような症状があてはまった方には補聴器の装用を推奨しております。
- テレビの声が大きいと注意される
- 会話をしている時に聞き返すことがよくある
- 聞き間違えることが増えてきた
- 大勢でいるときに会話がうまく聞き取れない
ただ、実際にはこのような症状があてはまる方でも耳垢のつまりなどが原因で聴力が低下している方も少なくありません。そのため補聴器の装用が必要とされる難聴であるか否かを耳鼻咽喉科医に相談してもらうことが必須です。
当院では補聴器の装用を希望される方に、患者様にとって本当に補聴器が必要か否かを判断するために下記の2つを実施しております。
(1)耳鼻咽喉科の一般診察
(2)聴力検査
当院では
下記の時間帯に専門家をお呼びして補聴器外来を実施しておりますので、
お電話(0865-54-0773)の上ご予約ください。
第1・第3月曜日 13:30~15:30
※完全予約制となっております。
補聴器と聞くと、高額の印象をお持ちかもしれませんが、年金生活において「金銭面」でも「生活面」でも快適に生活を送ることができる補聴器もあります。「患者様ご自身の生活の有意義さ」をモットーに診療をしておりますので、お悩みの方は「まず情報収集」と思われて、補聴器相談の場を有効活用されてみるのもよろしいかと思います。